人とくるまのテクノロジー展 2022へ参加してきました。横浜と名古屋、両方参加しました。

自動車の部品の加工をする立場だったら、どんな機会にできそうかと考えながら参加してきました。

今回の学びは、電気自動車の普及に伴い、増産(または新規立ち上げ)が見込まれるユニットを把握しておくこと、そして、ユニットを生産する企業(お客様)からサプライヤー企業として認知していただくことの大切さを学びました。

電気自動車は普及していくだろうと言われていますが、確実ではありません(正確な数字がわかりません)。今回の展示会で知り合ったお客様は計画では数年後に月産20万個レベルの供給が必要で、強気な数字になっています。しかし、今はまだ0という製品です。部品を提供する先(お客様)は工場や新しいラインを構築するための投資リスクを持っていることを理解しました。

私たちのお客様(部品加工業者)にとって、EV普及に伴うユニットメーカーの投資リスクを減らす、または生産ラインの立ち上げまで伴走していくことは、新たな価値提供になると思います。パートナーとして、選定していただくためには、品質と量産体制が必要です。コロナで生産が落ち着いている今のうちに体制に磨きをかけ、その間に実績とお客様からの認知を得ていくことが大切です。

20万という数量すべてを取りにいく必要はありません。新規で大型投資をして、ユニットメーカーのリスクを負う必要はないと考えます。そうではなく、既存の設備を活用し、数万でも供給できるようであれば、ご提案をしてみると良いと考えます。弊社のお客様ともそのような戦略を立てて、引き合いを増やしていこうと考えています。(特定されてしまうため、記事では具体的にどのユニットか記載していません。)

弊社では、デジタル活用の支援をしておりますので、その視点でも考えてみたいと思います。2点ほど活用できました。

1点目は、情報を即時に製造と生産管理に共有することです。この相談をいただいた後、すぐに製造と生産管理に情報を共有しました。手書きの議事録を撮影し、チャットツールにすぐ投稿しました。

2点目は、チャットツールで顧客管理をしていることです。最近は、さまざまなCRMツールがありますが、弊社では製造業BtoBに大がかりなCRMは必要ないと考えています。チャットツール内にスレッドを立てて、情報を共有するだけで、全社に情報が共有されます。顧客ごとに情報を管理するのもよいですが、全社に対して情報を共有した方が、社員の意識も変化します。内側ではなく、外側に意識が向きます。