ポストリチウムイオン電池へ
次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」を製造・販売するAPB株式会社は12月21日、第三者割当増資による追加の資金調達を実施したと発表しました。
APBは、2018年に設立された全樹脂電池のスタートアップ企業です。同社の累計調達額は今回の資金調達で100億円に達しました。これらの資金は、福井県越前市に立ち上げる全樹脂電池の第一工場の設立・運営に充当するとしています。
APBでは全樹脂電池の量産技術を確立し、この電池を各種モビリティや定置用蓄電池など様々な用途に展開するとしています。
全樹脂電池とは
全樹脂電池は、活物質に樹脂被覆を行い、樹脂集電体に塗布をすることで電極を形成するという独自の製造工程で作られます。
これにより、従来のリチウムイオン電池に比べ工程を短縮することができます。また、バイポーラ積層型で部品点数も少なく、製造コストやリードタイムを削減できるとしています。
この他、かつてない高い異常時信頼性とエネルギー密度を実現し、樹脂で構成されているため電極の厚膜化が容易で、セルの大型化も可能という高い形状自由度を特徴としています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
APBプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000048479.html