2021年度からサンプル出荷
古河電工は11月18日、軽量で、かつ、これまでの2倍以上の強度がある世界最高水準強度の導電用アルミニウム合金線を開発したと発表しました。
2021年度からは、同線材のサンプル出荷が開始されます。また、2020年12月2日~4日に幕張メッセにて開催される「第7回高機能金属展」にも同線材が展示される予定です。
強度特性・金属疲労への耐性向上が求められていた
導電用アルミニウム合金は、導電性や耐食性に優れた合金で、送配電線だけでなく近年は自動車用ワイヤハーネスなどにも使用されています。
また軽量効果が高いことから、IoTやロボット関連分野などの運動を伴うケーブルとしての適用も期待されていますが、強度特性や金属疲労への耐性向上が求められていました。
運動や張力を伴うケーブルの導体にも適する
そこで同社では、導電用アルミニウム合金線の開発に、銅合金の開発などで培った先端のメタル技術を適用し、既存品比で2倍以上となる世界最高水準強度を実現しました。
さらに同社技術や、東京特殊電線の伸線技術、理研電線のケーブル技術、古河ASの接続技術などを融合することで、優れた疲労特性と接続性・成形加工性を備える事に成功しました。
この結果、これまで困難とされていた運動や張力を伴うケーブルの導体にも適する線材を実現したとしています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
古河電工ニュースリリース
https://www.furukawa.co.jp/