1位は中国、3位は韓国
ブルームバーグNEF(BNEF)は現地時間9月16日、「2020年リチウムイオン電池サプライチェーンランキング」を発表しました。
これによると1位は中国、2位は日本、3位は韓国となりました。
過去10年以上市場をリードしてきた日本と韓国を追い抜き、中国が2020年のサプライチェーン市場を独占しています。
BNEFのデータによると、中国の優位性の要因は主に次の2つです。
1点目は、生産能力72ギガワット時という中国国内からの高い需要。
2点目は、世界の原料精製の80%、電池生産能力の77%、部品製造の60%を占めていることです。
欧米各国の勢力拡大!今後10年間の市場動向に注目
2位と3位にランクダウンした日本と韓国は、蓄電池や部品生産では世界をリードしているものの、資源に乏しいため、原料に関しては輸入に頼らざるを得ません。
このため原料サプライチェーンにおける支配力では劣勢ですが、日本と韓国は「RII(環境配慮や規制・革新的・インフラ)」面では、まだ中国より優位に立っています。
BNEFの蓄電池分析部門長のジェームス・フリス氏は、中国が過去10年間に行ってきた巨額投資や関連政策をみれば、中国の優位性は当然のことだとし、その上で、
欧州各国および米国は自国内で生産能力の拡大を図っているアジアのメーカーに対抗すべく、強力な蓄電池メーカーを生み出す取組みをしており、今後10年間の様相は特に注目に値します
(プレスリリースより)
と述べています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ブルームバーグ エル・ピーのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000012467.html
ブルームバーグのウェブサイト
https://www.bloomberg.co.jp/