鉄製の保持器から樹脂製の保持器へ
ジェイテクトは10月29日、樹脂製の保持器を使用して2割軽量化した「EV向けプラネタリギヤ用軽量針状ころ軸受」を開発したと発表しました。
近年、普及が加速するEV車では、電費を向上させるため、減速機の軽量化へのニーズが高まっています。
そこで同社では、減速機内部にあるプラネタリギヤ用針状ころ軸受の軽量化に取り組み、従来の鉄製保持器に換わる樹脂製の保持器を開発しました。
樹脂製保持器の特徴と効果
樹脂製の保持器は、同一サイズで20%軽量化を実現し、これにより保持器にかかる遠心力負荷を低減させました。同製品では、軸受取り付け寸法を変更することなく減速機を軽量化することができます。
また、成形自由度の高い樹脂の特性を活かして潤滑性向上特殊形状に改良しました。これにより、少油量環境下においても軸受に必要な潤滑油を確保するとしています。
2025年、量産開始
同社では今回開発した「EV向けプラネタリギヤ用軽量針状ころ軸受」の量産を2025年に開始する計画です。
販売先を国内メーカーからEV市場が拡大する中国やASEANへと広げ、3億円/年の売り上げを目指しています。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
ジェイテクト ニュースリリース
https://www.jtekt.co.jp/news/201029_3.html