パワートレイン部品の新興工業に29億円の融資
商工組合中央金庫(商工中金)の岡山支店は10月2日、新興工業に対して総額29億円のシンジケートローンを組成しました。
このシンジケートローンは商工中金がアレンジャーとなり、取り引きのある全ての地域金融機関、トマト銀行、中国銀行、広島銀行、百十四銀行、吉備信用金庫が協調して実現しました。
新興工業は自動車エンジンの動力をタイヤに伝える、パワートレイン部品などを製造しています。
1980年代終盤から製造ロボットを導入し、生産ラインの自動化を実現。同時にタイ、中国、インドネシアに製造拠点を構え、国内外で部品を供給しています。
新型コロナ影響の長期化を見据えた企業融資
新興工業はシンジケートローンにて調達した資金を、生産設備用資金並びに新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた運転資金として活用するとのことです。
新型コロナウイルス感染症は全世界の産業界に大きな打撃を与えており、自動車部品業界も例外ではありません。今回、新興工業に対して行われるシンジケートローンも、新型コロナ影響の長期化を見据えた企業融資の一例といえるでしょう。
商工中金は、
地域金融機関との協調支援体制を強化するとともに、新型コロナ影響の長期化を見据え、コミットメント期間を長めに設けるなど、同社の経営ニーズに寄り添い、今後も伴走してサポートしていきます
(プレスリリースより)
と述べています。
中小企業の資金調達が円滑に行われるためにも、商工中金のような中小企業向けの融資を行う金融機関の役割は大きいといえそうです。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社商工組合中央金庫のプレスリリース
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