小型・高放熱で高密度化に対応

ロームは9月29日、業界最小クラスとなる1ミリメートル角の車載向け超小型MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)を開発し、9月から量産を開始したと発表しました。

今回の新製品は、近年の車の電装化による車載アプリケーションの高密度化に対応し、小型化と高放熱化を両立させたものです。

パッケージ側面電極部分は、独自の形成技術を用い、同サイズでは業界最高水準となる高さ125マイクロメートル以上を保証しています。これにより、車載関連機器で重要な実装視認性を向上させました。

また、2.9ミリメートル×2.4ミリメートルサイズ(SOT-23パッケージ)と同等の性能を実現し、実装面積の約85%削減を可能にしました。さらに高放熱の下面電極の採用により、放熱性もSOT-23パッケージより65%向上させることを可能としました。

3種のラインアップ

新製品は3種類のラインアップがあり、自動運転制御ECU、カーインフォテインメント、エンジンコントロールECU、ドライブレコーダ、ADAS関連機器などに使用できるとしています。

業界最小クラスを実現した同製品は車載メーカーでの採用が進み、同社では9月から月産10万個の体制で量産を開始しました。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ローム ニュースリリース
https://www.rohm.co.jp/