持ち直しの動き

経済産業省は8月31日、7月の鉱工業指数および製造工業生産予測指数を発表しました。

これによると、7月の鉱工業生産は前月比8.0%と6月に続いて上昇し、今基準内最大の上昇幅を記録しました。経済産業省では「持ち直しの動き」が続いていると判断しています。

自動車工業、前月比35.8%上昇

7月の鉱工業生産を業種別にみると、全15業種のうち12業種が前月比で上昇し、中でも自動車工業の寄与度が高くなっています。

自動車工業は前月比で35.8%上昇し、2ヶ月連続で大幅上昇しました。上昇要因となったのは、普通乗用車、駆動伝導・操縦装置部品、自動車用エンジン等です。

乗用車は新型コロナウイルスの影響で生産調整が行われていましたが、生産が回復し、部品の生産も増加したことが上昇要因のひとつとなりました。

依然低い生産水準

鉱工業生産は新型コロナウイルスの影響で2月~5月まで4ヶ月連続で低下していました。ようやく、6月・7月に連続上昇し、7月には上昇幅が今基準内で最大までになりました。

しかし指数値でみると7月は86.6と今基準内で4番目の低水準であるため、生産水準は依然低いままとなっています。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

経済産業省 経済解析室ニュース
https://www.meti.go.jp/

7月の鉱工業指数・製造工業生産予測指数
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html