多チャンネルオシロスコープで作業効率を大幅に向上

横河計測は、オシロスコープ「DLM5000」シリーズを開発し、8月31日に発売しました。

「DLM5000」は「DLM4000」シリーズの後継機種で、周波数帯域350MHz、500MHz、8チャネルのミックスドシグナルオシロスコープです。多チャンネル化によって電気信号などの測定を、大幅が効率化しました。

また、2021年春までに、2台のオシロスコープを接続して高精度な同期測定を可能にするオプション機能「DLMsync(DLMシンク)」を発売する方針です。

「DLM5000」開発の背景

前機種の「DLM4000」シリーズは、8チャネルのアナログ入力を持つオシロスコープとして、人気を得てきました。

しかし近年、持続可能な社会の実現に向け、クリーンエネルギー関連の製品に対して、さらなる省電力化と高効率化が求められています。

省電力で高効率な製品を開発するためには、計測器で制御信号や通信データなどの信号、同時に複数測定する必要があります。

また、産業用ロボットや自動車の先進運転支援システム向けエンジンコントロールユニットの開発でも、複数信号の同時測定が求められます。

これまでは複数の計測器を用いたり、繰り返し測定をしたりする必要があったため、手間や作業時間がかかるのがネックでした。このため、一台で多点を同時に測定して作業効率の向上ニーズが高まっていました。

これを受けて同社は、多チャネル化したオシロスコープ「DLM5000」シリーズを開発。複数の信号を同時測定できため、大容量データの高速処理が可能となりました。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

横河計測株式会社のプレスリリース
https://www.yokogawa.co.jp/