近畿日本鉄道株式会社のフィールドにて動作確認・評価

株式会社デンソーウェーブ(以下、デンソーウェーブ)が8月1日、自動車用衝突防止センサー技術を基にした新型踏切障害物検知装置を発売したと、7月28日に発表しました。

デンソーウェーブは産業用ロボット(FA機器)などを開発・製造するリーディングカンパニーです。

同社は今回、自動車用衝突防止センサー技術を基にして開発した新型踏切障害物検知装置「ZD-LS200RX」を発売。2019年11月に鉄道技術店で発表した「ZONE D-RX」を、共同開発を行った近畿日本鉄道株式会社のフィールドにて動作確認・評価した製品となっています。

確実にエラーが検出できるフェールセーフ性を向上

デンソーウェーブは2017年から、近畿日本鉄道株式会社と自動車用センサー技術を基に同装置の共同開発を行い、研究と実証実験などを進めてきました。同装置内にはCPUが2重に搭載、相互監視を強化する構造にしており、一方に異常が生じてももう一方でエラーを検出できるよう、フェールセーフ性を向上させています。

従来のレーザーセンサーでは表面が鏡面仕上げのようなものであった場合、レーザー光が反射しづらいため、確実な物体検出が難しいという課題がありました。

しかし「ZD-LS200RX」では、検知対象エリアの中に高反射素材製のポールを設置しており、異物によってこのポールが検知できない場合は侵入物があると判断するシステムを構築。検知率を向上し、さらなる安全を実現に寄与します。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社デンソーウェーブ プレスリリース
https://www.denso-wave.com/